夏が近づき気温が高くなると、犬のかゆみ症状も増してきます。
特に梅雨から夏にかけて注意したいのが、「膿皮症」です。
6月以降の診察では、膿皮症と診断されるケースが増えてきました。
膿皮症とは?
膿皮症とは、犬の皮膚に存在する常在菌・ブドウ球菌などが増殖し、皮膚に赤み、かゆみ、を引き起こす症状です。
ひどい場合は、化膿してしまいます。
犬の皮膚は人間の3分の1ほどの薄さで、非常に繊細です。
刺激の強いシャンプーの使用や、アレルギー性皮膚炎を患っている場合、また季節の変わり目など環境の変化によって皮膚のバリア機能は低下しやすくなります。
そうすると、皮膚の常在菌のバランスが崩れ、膿皮症が起きやすくなるのです。
膿皮症の症状は?
膿皮症は、まず、ニキビのように白や黄色の膿が溜まった膿胞や赤く皮膚が隆起した丘疹などがみられます。
そのほか、かゆみ、赤み、脱毛、かさぶた、色素沈着 などがみられるのが一般的です。
体のどの部位でも症状が現れる可能性があります。
膿皮症の治療方法は?
治療には、皮膚を清潔に保ち、バリア機能を回復させることが重要です。
当院では、症状に合わせたスキンケアを行い、必要に応じて薬を処方します。
かゆみにお困りのワンちゃんがおられましたら、是非ご相談ください。